自分が入るべきお墓なんて持ってないけど、別にお墓なんていらない。
身内にお墓の管理や維持で苦労をかけたくないから、お墓なんて無くてもよい。
無宗教だし、お墓に高いお金をかけたくない。
自分の遺骨は、海や山などの自然に返してほしい。
そんな風に、自分のお墓なんていらないと思っている方の悩みを解決します。
- お墓があることのメリット、デメリットを紹介
- お墓がいらない場合の供養方法や問題
- お墓がいらない場合に生前にやっておくべきこと
お墓なんていらないと思っている方が、考えておくべきことを順番に解説していきます。
記事執筆者の私は、40代で悪性リンパ腫という血液のがんを発症し、化学療法にて寛解しました。
そんな私は先祖代々の墓なんてありません。
私は病にかかり、寿命は確実に縮まったと感じています。
家族のために自分のお墓についてや、何を残せるかを考えるようになりました。
がんで休職中に、お金の大切さを身に染みて感じ、ファイナンシャルプランナーの国家資格を取得しました私が解説します。
お墓がいらない場合について、知っておくべきことをご覧ください。
お墓があることのメリットとデメリットがある
最近では、墓石のお墓がいらないという方が増えています。
合祀墓や納骨堂といった自分のお墓を持たない供養方法も一般的になりました。
海洋散骨や樹木葬などの自然に散骨したいという方もいます。
昔は先祖代々の墓に入るというのが一般的でしたが、時代の移り変わりとともに、供養方法も変わってきました。
それでもお墓を買う人がいないわけではありません。
お墓を用意することのメリットとデメリットを解説していきます。
生前にお墓があることのメリット
生前にお墓を用意することのメリット
- 家族や先祖とのつながりを感じたり、自分の心を癒したりする場所ができる
- 遺骨を埋葬する場所を考えたり探したりする必要がない
- 生前にお墓を購入して相続税対策になる
- 自分の好きな場所や、好きな形の墓石が選べる
以上のようなメリットがあります。
詳しく解説していきます。
お墓参りは家族や先祖とのつながりを感じたり、自分の心を癒したりする行為
お墓参りというのは、先祖を思い出して偲ぶ行為です。
ですがそれだけではなく、大切な人の墓参りをすると言う事は何よりも自分の心の安定に繋がります。
家族と一緒にお墓参りをすれば、家族との絆を感じ、一人で行けば心の整理にもなります。
お墓参りで先祖に現状を報告すれば、自分の頭を整理してまとめることが可能です。
先祖のためだけではなく、自分を落ち着かせるためのお墓参りにもなります。
関連記事リンク→大切な人のお墓参りは手を合わせるだけで自分の心にメリットがある
遺骨を埋葬する場所を考えたり探したりする必要がない
亡くなった人の遺骨は勝手に埋葬したり、散骨したりすることはできません。
勝手に処分するのは法律で禁じられています。
つまり自分がお墓なんていらないと言っていても、残された家族は遺骨を埋葬する場所を探したり、散骨したりする場所を探さなくてはいけません。
生前に入るお墓や埋葬方法が決まっていれば、大切な人を失って心身ともに疲れた家族が、探さなくても済むのです。
生前にお墓を建てたり、埋葬方法を決めたりしておくのも、残される家族への優しさです。
生前にお墓を購入しておけば相続税対策になる
残される家族のために少しでも多くのものを残したい方は、生前にお墓を購入しておくことで相続税対策になります。
お墓や仏壇などは非課税財産(相続税がかからない財産)です。
生前にあなたが購入してあげておけば、家族がそのまま非課税で相続することができます。
残される家族のことを考える選択肢の一つです。
詳細参考記事リンク→生前にお墓を購入して相続税対策のメリットと注意点3選【FP監修】
自分の好きな場所や、好きな形の墓石が選べる
自分で生前にお墓を購入した場合は、自分の好きな場所や、好きなデザインのお墓にすることが可能です。
生前に気に入った場所を選ぶのも良し、家族のためにお墓参りがしやすい場所を選ぶこともできます。
お墓参りは残された人たちがするものです。
身内に相談してから決めることをおすすめします。
お墓探しの場所選びサイトリンク→日本最大級の霊園・墓地検索サイト【お墓さがし】
お墓があることのデメリット
お墓があることのデメリット
- 費用が高い
- 継承者がいないと購入することができない場合がある
- 将来は後継者がいなくなる可能性がある
お墓があったり、購入したりすることのデメリットは以上のようにあります。
詳しく解説していきます。
お墓の購入費用や維持費用が高い
お墓を建てるには、墓地の購入費用や墓石の建立費用、永代使用料などがかかります。
費用は地域や規模によって異なりますが、一般的に数十万円から数百万円程度と言われています。
さらに、お墓を維持するためには、定期的な清掃や草刈り、修理などが必要です。
お墓の管理費用も年間数万円から数十万円程度と言われています。
お墓の場所が遠い場合には、交通費などもかかってしまうので、頻繁に通う場合は考慮しなければいけません。
このように、お墓の購入や管理には費用が多くかかる場合があります。
お墓の継承者がいないと購入することができない場合がある
お墓の継承者(管理を引き継ぐ人)がいないと購入することができない場合があります。
一般なお墓は、先祖代々引き継ぐことを前提としています。
そのため、後継者がいない場合や子孫が少ない場合は、購入することできません。
墓地の管理者は、後継者の有無や親族関係を確認するために、「戸籍謄本」や「戸籍抄本」、「戸籍届出事項証明書」などの書類を求めることがあります。
お墓を相続などで引き継ぐときなどに、名義変更料をとられたり、書類の提出を求められたりして、手続きが面倒な場合もあることを覚えておいてください。
将来はお墓の後継者がいなくなる可能性がある
現在は良いかもしれませんが、将来お墓の後継者がいなくなる可能性があります。
現代社会では、核家族化や少子化、移住や離婚などで家族構成や住所が変わることも多く、生活形態も昔と違います。
将来お墓を引き継ぐ人がいなくなったり、遠方に住む人しか残らなかったりする場合に、お墓の維持は困難です。
後継者がいなくなると、お墓は放置されて荒れ果てたり、管理者によって撤去されたりする恐れもあります。
遠い未来の心配ばかりしても仕方ありませんが、将来の可能性も頭の片隅において考えておきましょう。
お墓がいらない場合の供養方法
最近のお墓がいらないという方のために、様々な供養方法があります。
人が亡くなった後の遺骨は、勝手に処分したり、埋めたりすることは法律で禁止されています。
そのために下記の様な供養方法をご検討ください。
- 永代供養:寺院や霊園に納骨し、永久に供養してもらう方法で、管理費や手間がかからず、後継者を気にする必要もありません。
- 樹木葬:自然豊かな森林に納骨し、樹木と一体化する方法で、自然と共に眠ることができますが、訪問する際は交通手段やアクセスを考慮する必要があります。
- 散骨:海や山などに散布する方法で、ご遺骨を自由に解放することができますが、法律やマナーを守る必要があります。
現在は様々な供養方法がありますので、自分に合った葬送方法をえらんでください。
お墓がなく埋葬場所がない場合は、遺骨をどの様にするか必ず決めておくべきなのを忘れないでください。
様々な供養方法を紹介する詳細リンク
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お墓がいらない場合の注意点
お墓なんていらないという方は、注意する点がいくつかあります。
- 遺骨は最終的にどうするかを決める必要があり、遺骨は納骨できないので、散骨や樹木葬、納骨堂などの方法を選ぶ必要がある。
- トラブルを回避するため家族や親族の同意が必要なので、自分だけで決めず、家族や親族と話し合って理解を得ることが大切です。
- 現在祖先のお墓がある方は、墓じまいの手続きや費用を確認して、墓じまいという手続きが必要になり、墓じまいには時間や費用がかかる。
以上のようなことを生前に考えておかなければいけません。
残された家族に全て丸投げでは、家族がかわいそうです。
あなたはお墓が必要ないと思っても、子どもたちはお墓が欲しいと思うかもしれません。
必ずしもお墓を持つ必要はありませんが、しっかりと考えて決めておきましょう。
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お墓がいらない場合に生前にやっておくべきこと
お墓がいらないという場合に生前にやっておくべきこと
- 家族や親族にその旨を伝えて、自分の意思を尊重してもらうために家族や親族と話し合って理解を得ること
- 遺骨は納骨できないので、埋葬方法や供養方法を決めて、散骨や樹木葬、納骨堂などの方法を選んでおく
- 埋葬許可証や火葬証明書などの必要な書類や手続きを整えておく。
- 墓じまいの必要がある場合は、墓地管理者や宗教法人との契約解除や遺骨の引き取りなどの手続きが必要
お墓がいらないという選択をした場合は、以上のような準備をしておく必要があります。
急にもしものことがあった時に、残された家族が全てのことを慌ただしくするのは大変です。
散骨などを希望される場合は、特に生前に決めておかないといけません。
もしかしたら、残された家族が他の親族に反対されて、散骨ではなく、お墓を買って埋葬するという選択をするかもしれません。
自分の希望を叶えたいなら、なおさらすぐに相談して行動し、決定しておくべきです。
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お墓がいらないという選択をした方へ
お墓がいらないというのは個人の自由ですが、残された人のことを考えて、できることはやっておきましょう。
あなたがお金が勿体ないから、お墓はいらないと思っていても、子供や孫たちはお墓が欲しいと思うかもしれません。
そうなった場合、問題を先送りにして子供や孫に押し付けた形になります。
先ずは家族に相談するのが一番です。
その時には、しっかりと自分の気持ちを伝えましょう。
人生は、突然なにが起こるかわかりません。
私のように、40才を過ぎるまで健康そのもので、会社を休むこともなかった人間が、突然がんになることもあります。
人生の時間は、余裕があるようで実はあまりないものです。
今できることは今のうちに行動していきましょう。
悔いのない人生にするために、やるべきことを進めていってください。
私も残りの人生を楽しみます。
皆さんも早く悩みを解消して楽しめるのを願っています。
愚痴や悩みなど、当ブログに、お気軽にコメントお待ちしております。
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