自分にもしものことがあった時に、残される家族が心配だ。
大切な家族やパートナーのために、少しでも多くのものを残したい。
生きている間にできることをしたいが、どうすればよいか分からない。
そんな悩みを持つ方のために記事を書きました。
終活という言葉も定着してきて、生きている間に自分のできることを片付けたい、という方も増えています。
私もそんな一人です。
私は40代で突然、血液のがんになりました。
残される家族のことを真剣に考えるようになり、お金のことを学ぶためにFP(ファイナンシャルプランニング技能士)の国家資格を闘病中に取得。
現在は、日本FP協会認定AFPである私が、同じ様に悩む方に向けて書いています。
生前に自分のお墓を探して購入することは、意外と知られていない重要な選択肢です。
この記事では、生前にお墓を購入するメリットとデメリットについて詳しく解説します。
自分自身や家族の将来に対して責任を持つ人は、ぜひ一読してみてください。
生前にお墓を探して購入するメリットとデメリット
生前に自分のお墓を探して購入することは、将来に向けた準備として重要な選択肢です。
しかし、多くの人々がこのことについて考えることを避け、結果的に家族や友人に負担をかけてしまうことがあります。
誰だって自分の命がなくなるなんて、考えたくはありません。
ですが、誰にでも終わりはやってくるもの。
だからこそ、考えなくてはいけないことなのです。
この記事では、生前にお墓を探して購入するメリットとデメリットについて詳しく解説します。
関連記事リンク→【がん経験FP監修】生前にお墓探しをする時の人気サイト3選
生前にお墓を購入するメリット
- 価格が安くなる可能性がある
- 好きな場所を選べる
- 家族や友人に負担をかけない
以上のようなメリットがあります。
以下に詳しく解説していきます。
価格が安くなる可能性がある
生前にお墓を探して購入すると、価格が安くなる可能性があります。
これは、今すぐにお墓を必要としていないため、販売業者が割引を提供することがあるからです。
また、値段が安い時期を見計らって購入することもできます。
例えば、特定の季節やイベントの期間中には、お墓を購入するための割引やキャンペーンが開催されることがあります。
亡くなってしまった後では、急いでお墓の準備をしなくてはいけませんが、生前に買えばじっくり値段に納得して買うことが可能です。
好きな場所を選べる
生前にお墓を探して購入すると、自分が希望する場所にお墓を設置することができます。
これは、自分が住んでいる地域や好きな場所を選ぶことができるためです。
また、家族や友人と近くにお墓を設置することもできます。
自分の好きな場所に建てるのも良いですし、家族のために、お墓参りがしやすい場所を選ぶのも良い案です。
お墓参りをするのは、残された人たちなので、相談して決めた方がお互いに納得できます。
家族や友人に負担をかけない
生前にお墓を探して購入することで、家族や友人に負担をかけることを避けることが可能です。
自分が亡くなった際に、家族や友人がお墓を探したり購入したりする必要がなくなります。
亡くなってから、慌ててお墓を探すというのも大変です。
金銭的にも、精神的にも残された人たちの負担を減らせます。
関連記事リンク→生前にお墓を購入して相続税対策のメリットと注意点3選【FP監修】
生前にお墓を購入するデメリット
生前にお墓を購入することには、デメリットもあります。
- お墓の費用がかかる
- お墓の売却や譲渡が難しい
- お墓の建設や維持管理が必要
以下に詳しく解説していきます。
お墓の費用がかかる
お墓を生前に購入する場合、一度に多額の費用がかかる場合があります。
具体的な費用は、お墓の種類やサイズ、立地条件によって異なりますが、数百万円以上の費用が必要な場合もあります。
そのため、予算や資金計画を十分に考えた上で購入することが重要です。
慌てずじっくりと探しましょう。
お墓の売却や譲渡が難しい
生前に購入したお墓が将来的に必要なくなった場合、売却や譲渡が困難である場合があります。
お墓は、購入した場所や形状によっては、市場価値がなく、売却できない可能性もあり、処分も大変です。
お墓を売却する時にも、相手方が必ずしも自分が望む人物であるとは限りません。
そのため、お墓を購入する際には、将来的に必要なくなった場合のリスクについても考えておきましょう。
お墓の建設や維持管理が必要
お墓を購入した後には、建設や維持管理に費用や手間がかかることがあります。
特に維持管理に関しては、定期的な清掃やお墓の修繕が必要になるため、長期間にわたって費用がかかります。
お墓を管理するためには、家族や親族による手入れが必要になることもあります。
お墓を守ってくれる家族としっかりと相談して決めましょう。
生前墓は縁起が良い
「生前墓は縁起がよい」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
実は、この言葉には深い起源があります。
生前墓は、日本古来からの風習であり、先祖を大切にする日本人の心の表れでもあります。
古代の日本では、自分自身の墓を持つことは、自分自身の生き方を貫くことであり、強い意志や決意を持つことを示すものでした。
そのため、生前にお墓を購入することは、自分自身の意志や決意を示し、強い信念を持って生きることができるということを表していたのです。
今でも、生前墓は、日本人の心に根付いた文化であり、縁起が良いとされています。
そのため、自分自身や家族の幸せを願うなら、生前にお墓を購入することがおすすめです。
生前墓が縁起が良い理由
- 自分自身のために行動できる
- 家族や親族にも良い影響を与える
- 霊園や墓地の環境に配慮できる
終活という言葉が定着して、生前にお墓を購入することは、今や一般的になってきました。
縁起が良いとされている理由を、詳しく解説していきます。
自分自身のために行動できる
生前にお墓を購入することで、自分自身のために行動できるというメリットがあります。
自分が永眠する場所を用意することで、心の安定や安心感を得ることができ、日々の生活に前向きに取り組むことができるようになります。
心配事が減るということは、やる気と心の安定につながり、行動力アップにもつなげることが可能です。
自分のために時間を作る余裕も出てきます。
家族や親族にも良い影響を与える
生前にお墓を購入することで、家族や親族にも良い影響を与えることが可能です。
自分が用意したお墓があることで、家族や親族は自分たちも安心して過ごすことができ、不安や心配事から解放されることができます。
自分が用意したお墓を見て、家族や親族が、自分自身のために行動することを考えるようになるかもしれません。
あなたが安心して過ごせるとは、家族の安定につながります。
関連記事リンク→大切な人のお墓参りは手を合わせるだけで自分の心にメリットがある
霊園や墓地の環境に配慮できる
生前にお墓を購入することで、霊園や墓地の環境に配慮することができます。
お墓があることで、霊園や墓地の管理に貢献することができ、地域社会に貢献することが可能です。
自分が用意したお墓があることで、環境に配慮することができるため、自然環境や地域の景観を守ることにもつながります。
好きな場所にお墓を作り、その土地に貢献できれば素晴らしいですね。
生前墓の歴史
生前墓とは、歴史的人物が自らの死後に埋葬されることを予定して自ら建てた墓のことです。
中国の始皇帝や日本の聖徳太子など、代表的な生前墓を持つ歴史的人物がいます。
始皇帝や聖徳太子など、生前墓を持つ歴史的人物は、自らの存在や影響力を後世に伝えるために、生前墓の建設に力を注いできました。
彼らの生前墓は、その人物の文化・歴史的遺産として今もなお多くの人々に愛され、観光地としても重要な役割を果たしています。
生前にお墓を作ることは、昔から縁起が良いとされていた証しです。
お墓がいらないという場合の注意点
「お墓がいらない」という考え方が増えてきています。
一方で、お墓が必要だと考える方もいます。
お墓がいらない場合の注意点について解説していきます。
関連記事リンク→お墓がいらない場合に生前にやるべきことと注意すること【FP監修】
お墓がいらない場合でも、遺族の意見を尊重することが大切
お墓がいらない場合でも、遺族の意見を尊重することが大切です。
お墓を建てるかどうかは、遺族によって異なります。
遺族がお墓を必要としない場合でも、故人に対する思いやりや尊重が求められます。
しっかりと話し合いをして、自分の意見を伝えて相談しましょう。
お墓を建てない場合でも、遺骨の処理方法について決めておく
お墓を建てない場合でも、遺骨の処理方法について決めておく必要があります。
遺骨は、火葬された後に遺族が受け取り、納骨することが一般的です。
お墓がない場合は、遺骨の納骨先を考える必要があります。
家族や親戚の家に納骨することもできますが、その場合は、事前に相手方との了解を得ることが重要です。
遺骨を勝手に処分することは法律で禁止されています。
何も決めないままだと、残された家族が困ってしまいますので、しっかりと決めておきましょう。
様々な供養方法や散骨を探せるサイト→【みんなの海洋散骨】
お墓がいらないという選択をする場合は、将来的なことを考えておく
お墓がいらないという選択をする場合は、将来的なことを考えておかなければいけません。
お墓がない場合、遺族が故人を偲ぶ場所がなくなってしまうことがあります。
将来的には、家族や友人が故人を偲ぶ場所が必要になるかもしれません。
そのため、将来的なことを考え、家族や親族とよく話し合うことが大切です。
生前墓の購入方法の手順
1.生前墓の業者選び
信頼できる生前墓の業者を選びます。
インターネットや雑誌などを活用して、複数の業者を比較して、自分に合った業者を選びましょう。
2.相談・見学
業者に相談し、自分の予算や希望を伝え、見学をすることができます。
生前墓は自分の思い通りに作ることができますので、自分が望むお墓を実現することができます。
3.お墓の形やサイズの選択
お墓の形やサイズを選択します。
自分が望むお墓の形やサイズを決め、業者に伝えます。
4.見積もりの提示
業者からお墓の見積もりを受け取ります。
お墓の種類や大きさ、材料などによって価格が異なるため、しっかりと見積もりを確認して、自分の 予算内で購入できるかどうかを確認しましょう。
5.契約書の確認と署名
契約書の内容を確認し、契約書に署名します。
契約書には、お墓の形状やサイズ、価格、納期、保証内容などが記載されているため、注意深く確認しましょう。
6.支払い
お墓の購入代金を支払います。
支払い方法については、前払いや分割払いなどがあります。
自分の予算に合わせて選びましょう。
7.お墓の建設・設置
業者によって異なりますが、お墓の建設・設置は、おおよそ2〜3ヶ月程度の期間が必要です。
完成後、お墓の引き渡しやお墓の維持管理方法などについて、業者から説明を受けます。
以上が、生前墓の購入方法の流れです。
信頼できる業者を選んでお墓の購入を決めましょう。
関連記事リンク→【がん経験FP監修】生前にお墓探しをする時の人気サイト3選
生前墓の購入方法の注意点
生前墓の購入方法には注意点もあります。
契約書をよく読み、納期や保証内容などを確認しましょう。
業者の信頼性についても調べることが重要です。
業者が倒産してしまった場合や、工事中に問題が起きた場合などに備えて、業者の保証内容も確認しておきましょう。
生前墓は購入後に変更することが難しいため、慎重に選ぶことが大切です。
自分の予算や希望に合わせて、よく調べてから購入するようにしましょう。
生前墓を購入する時の戒名
戒名とは、仏教の信仰に基づくものであり、故人に対して名前を与え、尊称することによって、その方が修行を積んできたことや、人徳を称えるものです。
戒名には、法名と俗名があり、法名はお経に基づくものであり、俗名は生前の名前のことを指します。
生前墓を購入する場合、戒名を決めることができます。
戒名を決める際には、自分自身が何を大切にし、どのような生き方をしてきたかということを考慮しましょう。
また、戒名は一生ものなので、慎重に決めることが大切です。
戒名は、業者や宗教団体から提供される場合もありますので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
関連記事リンク→生前に自分にぴったりの戒名を選ぶ方法【がん経験者FP解説】
生前墓購入後の開眼法要
開眼法要とは、仏像に開眼を行う儀式のことであり、仏像に魂を宿らせるために行われます。
生前墓を購入する場合、自分自身がどのような仏像を祀るのかを考え、その仏像に対して開眼法要を行うこともできます。
開眼法要を行う際には、仏像の尊厳を保つために、厳粛な儀式を行うことが必要です。
開眼法要は、業者や宗教団体から依頼する場合もあります。
自分が信仰する宗派の儀式を行うことができる宗教団体を探し、予算や希望に合わせて選ぶようにしましょう。
生前墓を購入した時に名前を赤字にする理由
生前墓を購入する際、名前を赤字にすることがあります。
このように名前を赤くする理由には、以下のようなものがあります。
1.長生きするための祈願
お墓は、先祖代々続く家系の継承と共に、自分自身の健康や長寿を願うためにも大切なものです。
生前にお墓を購入する際に、名前を赤くすることで、自分自身の健康や長寿を祈願することができます。
2.縁起担ぎ
名前を赤くすることで、縁起を担ぎ、災いや不幸を回避すると信じられています。
生前にお墓を購入する際は、できる限り自分自身の幸運を願うため、名前を赤くすることが一般的です。
3.識別しやすくするため
お墓には、墓石に名前を刻むことが一般的ですが、墓石が多数ある墓地では、自分のお墓を識別することが難しくなります。
名前を赤くすることで、自分のお墓を見つけることがしやすくなります。
生前墓の名前を赤字にすることの注意点
名前を赤くすることは、生前墓の購入方法によって異なります。
例えば、霊園の場合は名前を赤くすることができない場合があります。
また、名前を赤くすることには、多少の追加料金がかかる場合があるため、事前に確認することが大切です。
生前にお墓を購入することで、自分自身の健康や長寿、幸運を祈願することができます。
しかし、全てのお墓において名前を赤字にできるわけではないので注意してください。
生前にお墓を探して購入するメリットとデメリットまとめ
生前墓の購入は長期的な視点で考えることが大切です。
自分や家族が望む形で供養をすることができ、また経済的な負担を家族に残さないことができます。
ただし、生前墓にはデメリットも存在します。
将来的な変化や値動きに対応するためには、契約内容について十分に確認し、慎重に検討することが必要です。
生前墓の購入を検討する際には、メリット・デメリットを理解し、自分や家族のニーズに合わせて選択することが大切です。
人生は、いつ何が起こるかわかりません。
私のように、健康だったのに、40代で突然がんになる時もあります。
大切な家族のために、いつかやるではなく、できることは今やっておきましょう。
それが自分の心残りを減らすことにもつながります。
忙しい日々だとは思いますが、後悔しないように、できることを行なってください。
私のように病気になってからでは、行動するのが難しくなってきます。
自分のため、大切な人のために、できる時に行動してください。
笑顔で人生を終えられるように祈っています。
関連記事リンク→お墓がいらない場合に生前にやるべきことと注意すること【FP監修】
関連記事リンク→生前にお墓を購入して相続税対策のメリットと注意点3選【FP監修】
参考記事リンク→大切な人のお墓参りは手を合わせるだけで自分の心にメリットがある
人気記事リンク→【がん経験FP監修】生前にお墓探しをする時の人気サイト3選
続いて関連記事を読む→最期の準備と遺産整理に役立つ10のポイント【AFP監修】
関連記事リンク→生前に自分にぴったりの戒名を選ぶ方法【がん経験者FP解説】
人気記事リンク→→病気で仕事を休む時に知っておきたい保険の種類と条件選び方ポイント
関連記事リンク→【生前葬儀で遺志を伝える】自分が望む最後のセレモニーの実現方法
コメント一覧表示