生前に自分で戒名を決めることは、自分の信仰や思いを込めた一生残る大切な決断です。
しかし、悩みを抱える人も多くみられます。
「自分の信仰や思いを表す言葉が見つからない」
「自分で候補をリストアップしても、どの戒名が自分にぴったりか分からない」
「戒名を決めることが自分自身でできるのか不安」
このような自分にぴったりな戒名を探す悩みを解決します。
私は40代で突然がんになり、残される家族のために、できることはないかと真剣に悩みました。
そんな私が闘病中から学んだことで、戒名に対する悩み解決の手助けをします。
日本FP協会認定AFPの私が解説しますので、最後までお付き合いください。
生前に自分にぴったりの戒名を選ぶ方法の悩みと答え
悩み:「自分の信仰や思いを表す言葉が見つからない」
回答:
- 自分が大切にしている価値観や信念に基づいた言葉を選びましょう。
- 身近な人にアドバイスを求め、自分の思いを共有してみましょう。
悩み:「自分で候補をリストアップしても、どの戒名が自分にぴったりか分からない」
回答:
- 選んだ候補の中で、一番自分にぴったりだと感じる戒名を選びましょう。
- 僧侶に相談して、自分にぴったりの戒名を見つける手助けをしてもらいましょう。
悩み:「戒名を決めることが自分自身でできるのか不安」
回答:
- 戒名を決めることは、自分自身でできるものです。自分自身の信念や思いを大切にしましょう。
- 万が一自分自身で決めることができない場合は、僧侶に相談することもできます。
下記から、さらに戒名について解説していきます
信仰や思いを整理して最適な候補を見つけよう
まずは、自分自身の信仰や思いを整理しましょう。
自分が信仰している宗派や教え、生き方、人生観などについて考え、戒名に込めたい思いを明確にすることが大切です。
自分の信念や生き方を戒名に表すことで、自分自身の人生に対する意味や価値を再確認することができます。
戒名の歴史や意義について
戒名は、仏教において、菩提心を発揮することを誓い、出家や在家に関わらず、日々の生活の中で仏道を究めようとする人々に授けられる名前です。
仏教では、「生老病死の苦しみを克服し、仏になるための修行」が大切であり、戒名を受けることは、この修行に対する自覚と誓いの表れとされています。
戒名の歴史は、中国の唐代にさかのぼります。
当時、中国で仏教が広がっていた頃、出家者たちは、釈迦にちなんだ名前を与えられていましたが、次第に自分たちで戒名を選ぶようになりました。
日本においても、奈良時代に仏教が伝来し、平安時代には、貴族や一般庶民にも広がりを見せ、戒名を受けることが一般化していきました。
戒名の由来
戒名には、様々な由来があります。
たとえば、自分の生まれた日や月にちなんで命名する「生月法名」、守護神の名前を冠する「護摩法名」、故人の遺志を継いで命名する「遺命法名」などがあります。
また、自分で考えた名前を僧侶に相談して決める「自作法名」もあります。
戒名の意味と人生観のつながり
戒名には、その人の人生観や哲学が反映される場合があります。
戒名の意味を深く理解することで、自分自身の人生観や哲学について考えることができます。
また、戒名を受け取ることで、自分自身の信仰心を深め、仏教の教えに基づいた生き方を目指すことができます。
戒名は、人生の節目である死に直面した際に、自分自身や家族、友人に対しても、その人の信仰心や人生観を示すものとなります。
戒名に込めたい思いを表す言葉を選ぶ
自分自身の思いを表す言葉を選びましょう。
たとえば、「清く正しく生きる」という思いがあれば、「清」や「正」などの字を含む戒名を選ぶことができます。
また、仏教の教えに沿った言葉や敬意を表す言葉を選ぶこともできます。
戒名の種類と意味
戒名には、布教上の目的や役割、地位などに応じてさまざまな種類があります。
代表的な戒名の種類や意味について紹介します。
・法名:自分が信仰している宗派の教えに基づいた名前
・戒名:自分が守るべき戒律に基づいた名前
・戒壇名:寺院で自分が供養される際に用いられる名前
・諡号:亡くなった後、功徳や人格などに 基づいて贈られる名前
戒名には、宗派によって異なる呼称があります。
たとえば、日蓮宗では「戒名」と呼ばれ、真言宗では「法名」と呼ばれます。
戒名選びに必要な情報の収集方法
自分にぴったりの戒名を選ぶためには、自分自身の信仰や思いをしっかりと把握することが重要です。
また、信仰する宗派や寺院によって、戒名の種類や選び方が異なる場合があるため、事前に情報を収集することが必要です。
具体的には、以下の方法があります。
- 寺院や宗派のウェブサイトやパンフレットを参考にする
- 僧侶や仏教に詳しい知人に相談する
- 書籍やインターネットの情報を調べる
戒名選びのポイントと注意点
戒名を選ぶ際には、以下のポイントや注意点を考慮することが大切です。
- 自分自身の信仰や思いに基づいて選ぶ
- 名前の音や字の良し悪しよりも、意味や思いを大切にする
- 一生使う名前であるため、無理に早く決めることは避ける
- 選んだ戒名が本当に自分にぴったりか、自分自身で確認する
戒名の候補をいくつかリストアップする
選んだ言葉から、候補となる戒名をいくつかリストアップしましょう。
複数の候補を考えることで、より自分に合った戒名を選ぶことができます。
また、家族や親しい友人にもアドバイスを求めて、より良い選択をすることができます。
選んだ戒名を僧侶に相談する
リストアップした候補の中から、最も自分にぴったりと思える戒名を選んで、僧侶に相談しましょう。
僧侶は、自分に合った戒名を選ぶためのアドバイスや、候補となる戒名の意味を教えてくれます。
また、僧侶が推薦する戒名も参考にして、よりよい選択をすることができます。
決定した戒名を確定する
僧侶と相談し、自分にぴったりと思える戒名を決定しましょう。
決定した戒名は、自分自身の信仰や思いを表す重要な存在となります。
選んだ戒名が自分に合っているかどうか、確認してから決定しましょう。
戒名を決めた後の手続き
戒名を決定したら、手続きを行いましょう。
手続きは、宗派や地域によって異なる場合がありますが、一般的には以下のような手続きがあります。
- 戒名授与の手続きを行う寺院や僧侶に相談する。
- 寺院や僧侶に戒名を依頼する。
- 戒名の対価を支払う。
- 授与式に出席する。
戒名を受けるにあたっての心構えや儀式について
戒名を受けるにあたっては、菩提心を持ち、仏道を志し、仏教に対する誠意を持って臨むことが重要です。
戒名を受ける儀式は、出家する場合と在家する場合で異なりますが、どちらの場合も、僧侶からの指導や説法を受け、誓いを立てることが一般的です。
出家する場合、まず、「三帰依」と呼ばれる仏教への帰依の誓いを立てます。
次に、戒律に基づく規則を守ることを誓い、出家の意思を表明します。最後に、戒名を受ける儀式が行われます。
在家する場合、まず、僧侶に相談し、自分に合った戒名を選びます。
次に、戒名を授かるために、僧侶からの指導や説法を受け、誓いを立てます。
最後に、戒名を授かります。
戒名の選び方以外の関連する仏教の文化や習慣について
仏教には、戒名以外にも、多くの文化や習慣があります。
例えば、坐禅や念仏、読経、供養、法要などが挙げられます。
坐禅は、仏教の修行の一つであり、身体を安定させ、心を静めることで、自己の本質を見つめ、仏道を究めることを目的としています。
念仏は、仏を称え、仏教の教えを思い出し、心を浄化することを目的とした修行です。
日本では、浄土真宗などでよく行われます。
読経は、仏典を読み上げることで、仏教の教えを学び、仏の徳を讃えることを目的とします。
供養は、仏や祖先、または自分自身のために、食物やお香などを捧げることで、心を清め、善行を積むことを目的とします。
法要は、故人を供養するために行われる儀式で、亡くなった人の魂が、安らかに成仏できるように祈りを捧げることが目的です。
これらの文化や習慣は、戒名とともに仏教の一つの形として、日本の文化や風土に深く根付いています。
生前に自分にぴったりの戒名を選ぶ方法まとめ
生前に自分自身にぴったりの戒名を選ぶ方法について、具体的な手順を解説しました。
自分自身の信仰や思いを整理し、戒名に込めたい思いを表す言葉を選び、候補をリストアップし、僧侶に相談して決定しましょう。
戒名は、自分自身の信仰や思いを表す重要な存在です。選ぶ際には、じっくりと考え、家族や僧侶にアドバイスを求めることが大切です。
人生は長いようで短く、突然何が起こるか誰にもわかりません。
私のように、健康だったのに40代で突然がんになるかもしれません。
悔いのない人生にするために、できることは今すぐやっておきたいですね。
もしもの時に残される家族のためにも、行動を起こしましょう。
良い人生の終盤になるのを願っています。
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